OpenSeaでNFTを出品するとオファーが届くけど、承認や交渉のやり方は?断れるの?
自分もオファーで購入してみたい。キャンセル方法も知りたいな。
OpenSeaのNFT購入方法のひとつに「オファー(offer)」があります。
固定価格での購入に比べると、
- より安く買える可能性がある
- ガス代がかからない
といったメリットがあります。
オファーには2つのパターンがあり、できることは以下のとおり。
オファーを出す側(購入者) | 個別にオファーを出す コレクションごとにオファーを出す キャンセル |
オファーを受ける側(出品者) | オファーを承認する 金額の交渉 |
今回はオファーを出す側・受ける側それぞれでできることを解説します。
この記事でオファーの出し方&受け方を知ると、購入や販売方法の幅が広がり、よりお得にNFTを楽しめますよ!
オファーとは=OpenSeaの購入方法のひとつ
OpenSeaでのNFT購入方法は次の3つです。
購入方法 | 内容 |
---|---|
Add cart(かごに入れる) | 固定価格で購入 |
Auction(オークション) | 期限内に最も高いオファーを出した人が購入 |
Offer(オファー) | 希望価格を提示し、出品者が売るかどうか決める |
今回解説するのは【Offer(オファー)】のやり方全般です。
OpenSeaでの固定価格の購入方法は以下にまとめているので、参考にしてみてください。
ETHとWETHについて
OpenSeaのイーサリアムチェーンの作品は、通常ETH(イーサ)を使って購入しますよね。
しかし、オファーを出すときにはこのETHをWETH(ラップドイーサ)という通貨に換えなければなりません。
種類 | マーク(色) |
---|---|
ETH(イーサ) | 黒いイーサリアムマーク |
WETH(ラップドイーサ) | ピンク(赤)のイーサリアムマーク |
逆にオファーを受ける側は、売れたら手元に入るのはETHじゃなくWETHってことになるね。
交換はオファーを出す作業の中で簡単にできますが、ETHをWETHに換えるひと手間があるということは覚えておいてください。
レートは1ETH=1WETHで常に一定だよ!
最初だけガス代が多めにかかる
ETHをWETHに換えてオファーを出すとき、WETHを初めて使う場合は、一回限りのトランザクション手数料がかかります。
WETH のように、これまでに購入したことのない通貨でオファーを行う場合、ウォレットがその特定の通貨で購入できるようにするために、1 回限りのガス料金 (ネットワークトランザクションコスト) を支払うよう求められる場合があります。ウォレットを取引用に有効にすると、通貨で無料でオファーを行うことができます。
OpenSeaヘルプページより引用
最初だけみんな払うものなので、必要経費と割り切るしかないですね。
ガス代は【出品者】が負担する
OpenSeaのオファーでは、基本的にガス代を【出品者(販売者)】が負担します。
NFTが欲しい人=購入する側が払うイメージがあるけど違うんだね。
実際は、オファーを出して買うほうがガス代がかからなくておトクだよ!
OpenSeaでオファーを出す・受ける前の準備
OpenSeaでオファーを出したり受けたりする前に、必要な準備は以下のとおり。
- GMOコインに口座をつくる
- ETH(イーサリアム)を買う
- メタマスクに登録する
- ETHを送金する
- OpenSeaとメタマスクを連携する
メタマスクに、必要な金額分のETHをあらかじめ用意しておこう!
まずは、ETHが取引所で安く買えるGMOコインで口座をつくりましょう。
口座開設〜OpenSea連携までの流れは、NFTの始め方の記事でくわしく解説しています。
>>> NFTの始め方を見てみる
OpenSeaでのオファーの出し方・キャンセル方法【購入者側】
それでは購入者側の、OpenSeaでのオファーの出し方・キャンセル方法について見ていきましょう。
今回は出品数の多い、ETHチェーンの場合で解説するよ!
オファーの出し方
オファーの出し方は次の3ステップです。
- 欲しいNFTを選び、オファーを選ぶ
- 【ETH】→【WETH】に交換する
- オファーを出す
順番に見ていきましょう。
オファーを出したいNFTの個別ページで【Make Offer】をクリックします。
OpenSeaには偽コレクション・偽NFTが数多く出回っています。
必ずNFTプロジェクトの公式サイトで、信頼できるURLから飛ぶようにしてください。
内容を確認しチェックを入れましょう。
次の内容を入力します。
- オファーを出したい金額(5米ドル以上)
- オファーを出す期間
つぎに、ETHをオファー用のWETHに交換していきます。
すでに必要金額分のWETHを持っている場合
【Make offer】をクリックし、次に進んでください。
WETHが足りない場合
【You don’t have enough WETH】と出ていますが、このあと交換するので気にせず【Add WETH】をクリックします。
ETH→WETHになっていることと金額を確認し【Wrap ETH】をクリック。
ガス代を確認し【確認】をクリック。
元の画面で【Make offer】をクリックして進んでください。
初めてWETHを使用する場合は、ガス代がかかるので【確認】しましょう。
これまでにWETHの利用経験がある場合は表示されません。
署名の要求画面になるので、下までスクロールして内容を確認し【署名】します。
これでオファーが出せました!
個別ページ【Offers】から確認できますよ。
オファーの注意点
注意点として、オファーを出しても必ず買えるとは限りません。
買えるのは相手が「承認」したときのみだからだね!
逆に、自分のコレクションページに突然NFTが増えていてびっくりすることもあります。
体験談です。笑
通知メール設定をしていれば、承認されたときにOpenSeaからメールが届きますが、通知がないといつどうやって売れたかわかりませんよね。
そんなときは個別ページの【Item Activity】から、いつ・いくらで購入できたのか確認できます。
オファーをキャンセルする方法
一度出したオファーをキャンセルする場合は、ガス代がかかるので注意しましょう。
金額間違いなどの急ぎでないかぎり、わざわざキャンセルするよりもオファーの期限切れを待つのがおすすめ。
その後新たにオファーを出し直すといいですよ。
プロフィールページの上部タブ【More(その他)】→【Offers made(行われたオファー)】にアクセスします。
キャンセルしたい内容に応じて、次のように進めてください。
- すべてのオファーをキャンセル…【Cancel all listings and offers(すべてのリスティングとオファーをキャンセル)】をクリック
- 個別でキャンセル…キャンセルしたいNFTを選び【Cancel】をクリック
ガス代を確認し【確認】でOKです。
オファーは同時に複数出せる
オファーは「1つの作品に1つまで」といった決まりはなく、同時にいくつも出せます。
金額に幅をもたせてオファーすることで、相手の選択肢が広がって承認されやすくなる可能性があります。
もちろん、異なる作品にそれぞれオファーを出してもOKだよ!
ただし、オファーで買えるのは保有しているWETHの残高分まで。
オファー金額を残高が下回ると、オファーは自動的にキャンセルされるので注意しましょう。
OpenSeaでのオファーの承認・交渉・設定方法【出品者側】
出品者側の、OpenSeaでのオファーの承認・交渉・設定方法について見ていきましょう。
オファーを承認する方法
自分の持っているNFTの個別ページ【offer】から、現在来ているオファーを確認できます。
承認する場合は【accept(受け入れ)】→手数料を確認し【accept(受け入れ)】をクリックしましょう。
ガス代の画面で【確認】すると、オファーの承認は完了です。
購入者のウォレットにNFTが送られます。
個別ページに戻り【Owned by 〜〜】の部分が購入者の名前に変わっているのを確認しましょう。
オファーに交渉する方法
来ているオファーをそのまま承認せず、自分の希望価格で交渉する方法です。
NFTの個別ページ【offer】→【Counter(交渉)】をクリック。
次の内容を入力します。
- ①Type…Fixed Price(固定価格)
- ②Price…自分の希望価格
- ③Duration…希望する期間
オファーを出した相手にだけ価格交渉したい場合は【Reserve for specific buyer(特定の購入者向けに予約)】をオンにしてください。
これで、オファーを出した相手専用の非公開出品ができるよ!
最後に【Complete listing(リスティングの掲載を完了)】をクリックしましょう。
コレクション全体のアクセスを承認する画面が出るので【confirmation(確認)】をクリック。
つづいて署名の要求画面で内容を確認し【署名】します。
これで交渉は完了です。
あとは相手が承認するのを待つんだね〜
個別ページ【Listings】から、自分が出した金額が確認できます。
オファーを断る方法
NFTを保有・出品していると、人気の作品にはどんどんオファーが届きますよね。
断りたい!と思うかもしれませんが、個別にオファーを断る方法はありません。
オファーは期間が決まっているので、期間内に承認しなければ自動的に期限切れになります。
そのため、基本的にはスルー(放置)で問題ありませんよ。
通知を減らしたいなら、次に説明する「最低オファー価格の設定」を試してみてね!
コレクションオファーの出し方・受け方・キャンセル方法
コレクションオファーとは、1つのNFTコレクション全体に対してオファーする方法です。
たとえばCNPにコレクションオファーをすると、22,222体全部が対象になるよ!
- 絵柄にこだわらず、とにかく安く手に入れたい
- 何が買えるかわからないドキドキ感を楽しみたい
- (出品側)人気のないキャラクターや絵柄を売りたい
こんなときは、コレクションオファーを使うのがおすすめですよ。
コレクションオファーの出し方
コレクションオファーの出し方は次の3ステップです。
- NFTコレクションページでコレクションオファーを選択
- 【ETH】→【WETH】に交換する
- コレクションオファーを出す
順番に見ていきましょう。
NFTの個別ページではなく、NFTコレクションのページに飛びます。
OpenSeaには偽コレクション・偽NFTが数多く出回っています。
必ずNFTプロジェクトの公式サイトで、信頼できるURLから飛ぶようにしてください。
すると最下段に【コレクションオファーを提示】というタブがあるのでクリック。
内容を確認しチェックを入れましょう。
次の内容を入力します。
- オファーを出したい金額
- オファーを出す期間
ETHをオファー用のWETHに交換していきます。
すでに必要金額分のWETHを持っている場合
【Make offer(オファーを提示)】をクリックし、次に進んでください。
WETHが足りない場合
【You don’t have enough WETH】と出ていますが、このあと交換するので気にせず【Add WETH】をクリックします。
ETH→WETHになっていることと金額を確認し【Wrap ETH】をクリック。
ガス代を確認し【確認】をクリック。
元の画面で【Make offer】をクリックして進んでください。
初めてWETHを使用する場合は、ガス代がかかるので【確認】しましょう。
これまでにWETHの利用経験がある場合は表示されません。
署名の要求画面になるので、下までスクロールして内容を確認し【署名】します。
これでオファーが出せました!
個別ページ【Offers】から確認できますよ。
同時に5つまで出せる
コレクションオファーは同時に5つまで出せます。
どれか1つが承認されると、そのコレクション内のほかのオファーは期限切れとなります。
特定の属性を指定することもできる
さまざまなプロパティ(属性)を設定しているNFTコレクションによっては、属性を指定してコレクションオファーを出すことも可能です。
画像のように、指定のパーツごとに金額を変え、最大5つまでコレクションオファーを出すという買い方もできますね。
コレクションオファーの受け方
自分の持っているNFTの個別ページ【offer】から、現在来ているオファーを確認できます。
承認する場合は【accept(受け入れ)】→手数料を確認し【accept(受け入れ)】をクリックしましょう。
ガス代の画面で【確認】すると、オファーの承認は完了です。
購入者のウォレットにNFTが送られます。
個別ページに戻り【Owned by 〜〜】の部分が購入者の名前に変わっているのを確認しましょう。
コレクションオファーのキャンセル方法
一度出したオファーをキャンセルする場合は、ガス代がかかるので注意しましょう。
金額間違いなどの急ぎでないかぎり、わざわざキャンセルするよりもオファーの期限切れを待つのがおすすめ。
その後新たにオファーを出し直すといいですよ。
プロフィールページの上部タブ【More(その他)】→【Offers made(行われたオファー)】にアクセスします。
キャンセルしたい内容に応じて、次のように進めてください。
- すべてのオファーをキャンセル…【Cancel all listings and offers(すべてのリスティングとオファーをキャンセル)】をクリック
- 個別でキャンセル…キャンセルしたいNFTを選び【Cancel】をクリック
ガス代を確認し【確認】でOKです。
OpenSeaのオファーに関する各種設定方法
OpenSeaのオファーに関する、各種設定方法をまとめました。
- メール通知設定
- 最低オファー価格の設定
順番に見ていきましょう。
メール通知設定のやり方
オファーを受けたときや、自分が出したオファーが通って購入できたときに、メール通知を受け取る方法です。
プロフィールアイコンから【Profile】→【Email Address】にメールアドレスを入力し【Save】します。
OpenSeaから確認のメールが送られるので【VERIFY MY EMAIL】をクリックして認証しましょう。
つづいて、プロフィールアイコンから【Setting】→【Notifications】をクリック。
オファーに関係のある項目は次のとおりです。
- Price Change(価格の変更)…オファーした作品の価格が変更されたとき
- Outbid(高値)…自分の提示したオファーを上回るオファーを別のユーザーが提示したとき
- Successful Purchase(購入の成功)…アイテムの購入に成功したとき
基本的に、全部にチェックをつけておいても問題ないよ!
また、通知が来すぎないように「Minimum Bid Threshold(最低入札しきい値)」も設定しておきましょう。
設定した金額以上のオファーを受けた場合のみ、通知を受け取れますよ。
最低オファー価格の設定のやり方
コレクションごとに最低価格を設定する方法です。
プロフィールアイコンから【Setting】→【Offers】をクリック。
個別に設定し、最後に【save(保存)】で完了です。
OpenSeaでのオファーに関するガス代・手数料
OpenSeaでのオファーに関するガス代・手数料は次のとおりです。
すべてETHでの出品の場合だよ!
購入者側の手数料
自分がオファーを出して買ったときは、以下の手数料がかかります。
- ETH→WETHに交換するときのガス代(必要な場合のみ)
オファーが承認されるときのガス代は出品者側が払うため、購入側の負担はありません。
ETH→WETHへの交換はそのつどガス代がかかります。
もし複数のオファーをする予定があるなら、1回でまとめて交換するとガス代を節約できますよ。
出品者側の手数料
自分がNFTを出品し、オファーを承認して相手に売るときは、以下の手数料がかかります。
- OpenSeaの販売手数料…2.5%
- ロイヤリティ…1〜10%(出品者が個別に決定)
- ガス代
この手数料はオファーに限らず、固定価格で出品しても同じくかかるものだね💡
出品・承認するときは「最大12.5%の手数料が引かれる」ことを考慮して価格を決めよう!
このほか、はじめに説明したとおり、WETHを初めて使う場合は別途トランザクション手数料がかかることも覚えておきましょう。
OpenSeaでのオファーに関するよくある質問
まとめ:OpenSeaでオファーを活用してみよう
このページでは、OpenSeaのオファーの出し方・承認・交渉・キャンセル方法や、コレクションオファーについてまとめました。
OpenSeaでの購入に慣れてきたら、オファーをうまく利用して、よりお得にNFTを楽しんでみましょう!
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